ルートの中に文字の2乗が入っている場合は注意が必要。
簡単にルートを取り払うだけでは計算できない。
おさらい
「ルートの中に文字の2乗があるときの性質」として、

つまり、

という、絶対値の性質を持っている。
単項式の2乗
ルートの中が単項式の場合、
例えば、

このいかにもルートを外せそうな数を考えてみる。
まずは、平方根の公式3.をつかって「9」をルートから外に出す。

ここで 「ルートの中に文字の2乗があるときの性質」を考える。
これは、絶対値の性質と同じになるので、

こんな感じに変形できる。
絶対値記号の中がマイナスのとき、絶対値記号の中に-1を掛けるから、

これが答え。
こんな感じに場合分けをして答えを出す。
多項式の2乗
ルートの中が多項式の場合、
例えば、

この式を考えてみる。
まず、絶対値の性質と同じになるので、

こんな感じに変形できる。
次に、絶対値の中がプラスになる場合とマイナスになる場合を考える。
プラスは「0以上の数」マイナスは「0より小さい数」なので、

という場合分けができる。
それぞれ元の式で考えると、

これが答え。
こんな感じに場合分けをして答えを出す。
複数のルートがあるとき
こんどは、複数の範囲を考えなくてはならない問題。
例えば、

こんな式。
まず、絶対値の性質と同じになるので、

こんな感じに変形できる。
次に、それぞれプラスの場合とマイナスの場合を考える。
前の方の式は、さっきと同じ。

後ろの方は、

こんな感じ。
これを踏まえて考えると、

これが答え。
こんな感じに場合分けをして答えを出す。
定義を知る
「ルートの中に文字の2乗があるときの性質」は「絶対値の性質」と同じ。

絶対値記号の中がマイナスのとき、絶対値記号の中に-1を掛ける

まとめ
ルートの中に文字の2乗があるときは、まず絶対値の形に変形させる。
次にプラスの場合と、マイナスの場合、という感じに場合分けを考えないといけない。


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